ハワイ島ヒロからのアロハ便り
第3回 2008年2月28日号
ヒロ・チャイニーズ・ニューイヤー・フェスティバル・実況レポート!
豪雨に見舞われたハワイ島ヒロからAloha! お元気ですか?
2月初旬はものすごい量の雨に、さすがのヒロっ子も「すご~い!」と話題になったほどでした。ベイフロント一帯が浸水してしまったエリアもあり、3日間連続の降水量は最高で1メートル以上を記録した地域もあり災害レベルの扱いを受けたほど。やっとその低気圧も去り、このところ連続快晴です。おかげさまで美しく雪化粧されたマウナ・ケア山を毎日拝むことができ、この景色こそヒロに住んでいる得点だ!とウキウキ気分な日々を過ごしております。
さてお待たせしておりました!今年で第6回を迎えるヒロ・チャイニーズ・ニューイヤー・フェスティバルの実況報告です。

クレス・ビルでの爆竹が正式な式典始まりの合図
フェスティバルはまず毎年ヒロのダウンタウンにあるアールデコな建築様式が目印のクレス・ビル前から始まります。朝9時からのスタート、ということでビルの前には1千発はあるだろうと思われる爆竹が吊るされた竿、獅子舞の準備をするスタッフ、それに見物人で早くも人だかりが。
爆竹は新年を迎え入れる合図、また厄払いとしての意味も込められた中国に古くから伝わる風習です。これだったら悪霊も逃げるだろうと思われるほどの騒音が爆竹点火と共に炸裂。耳を塞がないとつらい状態なので耳栓は必須かもしれませんよ~!
そしてその炸裂音に怯むことなく「二匹の獅子」が爆竹のすぐ近くでまるでその騒音を喜んでいるかのごとく獅子舞を披露します。この雰囲気を同時に盛り上げるのが、銅鑼や太鼓のパーカッション・チーム。このチームと獅子たちはこの後、ダウンタウンの各店舗を巡り歩きご祝儀であるお金の入った赤い封筒(言い伝えによると獅子が天国にお金を持って行った後、お金が千倍になって戻ってくる、と信じられているそうです。私もこれで億万長者か…?)を受けながら終着地点である、カラカウア公園に辿り着きます。

中国では強さや知恵と幸運の象徴でも
ある獅子はこの祭りでは欠かせぬ存在だ
この獅子舞(こちらではライオン・ダンスと呼んでいます)は、エド・ヤップ氏率いるビッグ・アイランド・シャオリン・アーツの皆さん。実はエドさんは当サイト2月の特集記事でもインタビューを受けているクム・フラ、ナニ・リム・ヤップさんのご主人様なのです!彼らの子供たち二人も獅子舞をしたりと大活躍。まさにハワイと中国の文化を家族ぐるみでお届けするエンターテイナー・ファミリーですね(エドさんには又別の機会を設けてぜひインタビューをさせていただきたいと企画中ですのでお楽しみに!)

グラフィック・デザインがおしゃれなナ・マクア
ちょっと話はそれましたが、今年2008年の干支は鼠。しかも厳密に言うと土の鼠なのだそうで、今年のフェスティバルTシャツもポスターも茶色です。このフェスティバルのポスター・デザインを初年以外の2回目から担当しているのがヒロでは知られたグラフィック・デザイナーであるネルソン・マクアさん。今年のメリー・モナークのポスターをデザインしたのもネルソンさんなんですよ(’03~’06年のデザインも)。カジュアルウェアを中心とした彼のショップがカラカウア公園のすぐ近くにあるのでぜひどうぞ。

メリーモナーク(陽気な王様)として市民に
愛されたカラカーウア王の銅像が見守る中
フェスティバルは開催される
さあ、待ちに待った獅子舞の来場に公園内でその到着を待っていた人たちは一気に盛り上がります!今日は本当にフェスティバル日和のお天気に恵まれ、その効果あってか多くの地元&観光客の方々が来場し賑わっていました。カラカウア公園でのフェスティバルは土曜日の朝10時から午後3時までの設定なので、家族全員が一日中楽しめるようになっています。

快晴のお天気に恵まれ、多くの市民や観光客が訪れた
さまざまな商品を取り扱ったブースやもちろん食べ物のブースもあります。ピクニック気分で公園内の芝生に座って食べるのもよし。大きなバニヤンの木があるのでちょうどよい木陰ができているのもグッドです。フェスティバルのメイン会場に設置されたステージでは、ケイキ(子供の)中華衣装コンテストや中国のさまざまな民族舞踊、もちろんハワイアン・ミュージックのライブなどの催し物が次から次へと披露され観客を飽きさせないように工夫されています。ケイキ・アートコンテストなどが開催されたのは公園のすぐ斜向にあるイースト・ハワイ・カルチュラル・センター。ここも、この日はスポンサーとしてギャラリーなどを開放していました。
ハワイ華僑の人口はハワイ州総人口の3分の1を占めており、その移民の歴史も古く、一番最初に記録されているのは1788年にキャプテン・クックの船で船員として同船していた中国人がそのまま残ったのが始まりである、とされています。
そもそもこのヒロでのフェスティバルが始まったのも、元ハワイ州上院議員であった華僑のハイラム・フォング氏(アジア系アメリカ人として初めて上院議員にハワイ州から選出されたオアフ島出身の有力者)が旧正月ということでクレス・ビルの前で爆竹と獅子舞の祝いを行ったことがきっかけなのだそうです。それが6年前の2002年でした。

ヒロのチャイニーズ・ニューイヤーフェスティバルの
創始者およびプロデューサーのアリス・ムーン女史
当時を振り返って話をしてくれたのは、この行事の創始者でありプロデューサー兼ディレクターでもあるアリス・ムーン女史。様々なイベントを企画、運営し成功を収めているアリスさんはとにかく地元の人たちが無料で集い楽しめる何かをしたいという熱い思いから、あらゆる企画を具現化、成功させてきました。フォング氏が参加したイベントは一回限りのものだったのですが、これに着目したのが実は地元では有名なテキスタイル・デザイナーであり中華系3世のシグ・ゼーン氏。アリスさんが別のイベントの情報を伝えるために彼のお店を訪ねたところ、「チャイニーズ・ニュー・イヤー・フェスティバルをヒロでもやればいい」、と提案を受けたのだそうです。当初は謙遜の意味から「中国人でもない私が」、と辞退したそうなのだが、シグ氏曰く「言いだしっぺの僕が中国人なんだから大丈夫!」という太鼓判を押されてのスタートを切ったのでした。それ以来、毎年少しずつ成長してきた当イベントは確実に町興しの役割を担っている、と地元住民としては感じます。やはりファミリーで参加できる、そして何しろ無料!というポイントが魅力ですね~。

〆はやはり獅子舞で決まりです!
さあ、フェスティバルも終了に近づき、締めを飾るのはやはり獅子舞。又爆竹音に見舞われ結局家族と共に一日中このイベントに参加したことに気付き、楽しいときは時が過ぎるのが早い!と実感したのでした。 来年は丑年。年女だから絶対参加するぞ~、も~!!
吉田玲子
お薦め情報:
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Na Makua:おしゃれなカジュアルウェア
住所:107 Waianuenue Ave Hilo, HI. 96720
電話:808-969-7985
営業日:9:00~17:00 (月~金)、10:00~15:00(土、日曜以外の祭日)
定休日:日曜日、主だった米国の祭日(感謝祭、クリスマス、元旦、等)
クレジットカード:主なカード可
URL: www.namakua.com East Hawai`i Culture Center:カルチャー・センター、各種イベント
住所:141 Kalakaua Ave., Hilo, HI. 96720
電話:808-961-5711
営業日:9:00~17:00(月~金)
定休日:日曜日
クレジットカード:主なカード可
URL: www.ehcc.orgAlice Moon & Company:アリス・ムーン女史が企画運営する各種イベント情報サイト
URL: www.poshfestivals.com