ハワイ島ヒロからのアロハ便り
第6回 2008年4月16日号
ハラウ・オ・ケクヒのダンサー ミョンジャ・ファー
ハワイ島ヒロからアロ~ハ!
今回と次回のアロハ便りでは、メリー・モナーク・フェスティバルのオープニングを飾るホイケ・ナイトに出場した才能豊かな二人のダンサーをご紹介させていただきます。厳しい練習を積み重ね、いざ本番にいたるまでの彼女たちの奮闘振りをレポートいたしました~。
フェスティバルにてクムのナラニと
モク・オ・ケアヴェ大会での勇姿
さて、今回「ホイケ・ナイト出場・ダンサー・インタビュー」として最初にご紹介させていただくのがこのアロハウィンズの特集記事、クム・フラ・インタビューの初回を飾ったクム・フラ、ナラニ・カナカオレ(ご興味のある方は下記の記事をご覧ください>>特集第1回クム・フラインタビューナラニ・カナカオレ)の教える、ハラウ・オ・ケクヒのオラパ・クラス(プロ・レベル)に属するダンサー、ミョンジャ・ファー(日本名、松本明子)さんです。彼女は韓国籍を所持する日本人で、一般に言う在日韓国人です。現在ハワイ大学ヒロ校の大学院生で、Hawaiian Literature & Language(ハワイ文学と語学)を専攻しており、今年2008年の12月に卒業予定のバリバリの学生さんなのです!
彼女がハワイ島へ語学留学の為にやってきたのは1997年の6月のこと。英語を勉強したい、それからフラを本場で習いたい、その二つの目的を引っさげて来島したのです。留学予定の2ヶ月前に留学先に定めていたハワイ大学ヒロ校の下見も兼ねてヒロを訪れたときはちょうどメリー・モナーク・フェスティバルが開催されていたときでした。1994年の春から地元の神戸で習い始めたフラを、本場ハワイで観れるチャンスが訪れたわけです。その初めてのメリー・モナークで観たハラウ・オ・ケクヒの踊りは期待を遥かに越えた猛烈な感動から鳥肌が立つほどの衝撃をミョンジャに与えたのでした!そんな忘れられない体験をし日本に帰国。そしてその後まもなくハワイ大学の集中英語学習プログラム(IEP=Intensive English Program)に入学する為に6月に再度来島しました。勉強に励む傍ら、その後もハラウ・オ・ケクヒへの熱い思いは廃れることがなく、偶然学校の先生が、友達の娘がハラウ・オ・ケクヒに入っているから聞いてみれば?と言うことでその友達であるポーラさんと話すことになりました(実はこの方、私が常勤しているシグ・ゼーン・デザインズ社の社長、シグ・ゼーンのお姉さまだったのですからヒロの社会は狭い♪)そこでなんとハラウが10月になったら新入生を応募するという情報を入手し即手続きをし、なんとめでたく念願のハラウに入団する運びとなったのですからすごい!その後はIEPも卒業しハワイ大学ヒロ校のハワイアン・スタディーズ学科へ進学し、優秀な成績で卒業。現在の大学院生の今日に至る訳です。
ポーラさんにその頃の話をすると、「彼女は本当に素晴らしい人よね!熱心だし、とにかくこれだけ長続きするということはそれだけ真面目に鍛錬していることの証なの。だから彼女をハラウに紹介できたことがとっても嬉しいわ!」とミョンジャがハラウに入団するきっかけを作ったことに手放しで喜んでいらっしゃいました。
ハラウと踊るミョンジャ
とにかくこちらのハラウ・オ・ケクヒは滅多にダンサーの応募をしないためタイミングを逃すと入団できないことでも有名なのです。そのような観点からもミョンジャは抜群のきっかけを掴んだのでした。
そして1999年には、ハラウに入ってから僅か2年であのメリー・モナークの初舞台を踏んだのです。
初のメリー・モナークのホイケ・ナイトで大変だったことは?
「全てが初めてのことだったので本当に苦労しました。見よう見まねで先輩たちにいろいろ教えてもらい、とにかく必死だったことを思い出しますね~。」と当時の苦労を懐かしそうに振り返って話しをてくれました。

このしだ科の植物
ハラウ・オ・ケクヒは伝統的な風習をとても大切にしているハラウなので、衣装やレイ、楽器にいたるまで身に着け使用する全てほとんどの物がダンサー個人の手によって作られます。しかもハワイ古来から使われている太陰暦カレンダーを知っていないと捕れない特殊な貝を使用したクペエ(手・足首に付けるレイ)を作らなければならなかったり、その準備期間は経験や知識はもちろんのこと、本番へ向けての練習もあるので非常に集中し緊迫した状態が数ヶ月も続くのだそうです。即ちハラウ・オ・ケクヒから伝承される伝統的なハワイの文化をあらゆる手段で具現化させることが要求されるのですからダンサーたちの責任も相当なレベルが要求されるわけなのですね。
その記念すべく初舞台から既に今年で10回目のメリー・モナークの舞台を迎えたミョンジャはハラウの中でもベテラン格です。
さて、今年の舞台への準備はいかに?クム・ナラニが今年のメリー・モナークの準備練習を始めたのは2007年の11月からだ、と仰っていましたが、本当にたった20分(失礼!)のパフォーマンスのために約半年に近い期間をトレーニングに費やすとは・・・さすがの一言です。

手作りなので大変な作業だ
衣装用の生地
今年の衣装の一部は、アマウというしだ科の植物から染料を作り衣装用の生地を染める、と言うテーマが出されたそうです。言うのは簡単ですが、それをするにはこのアマウが生息している場所からそれを採集し(20本ほど採集したそうです)それを自宅に持ち帰り、煮出し(6~8時間も!)染料を作ったら今度は合計10メートル程の生地を染める(1時間以上)、という完璧一日以上かかる大作業。しかもかなりの重労働なので、本当にご苦労様です、と思わず頭を下げたくなるほどです~!

緊張感の張り詰めた練習風景
可能になる
肉体的な準備としては今回の衣装の一部となった貝殻でできたクペエは大変重いため、それを付けて踊るための体力&筋力作りを意識的にしたそうです。その一つに手&足首にウェイトを付けての踊りの練習をよくしたそうですが、その効果もあって今年の本番は体力の限界を感じることなくパフォーマンスができた、ということです。厳しい練習の成果はバッチリ大成功だったようですね!

ナイトでの迫真の演技©Kaori Mitani
とにかくメリー・モナーク・ホイケ・ナイト本番までの注意事項としては:体調を崩さない様に健康管理をきちんとする、怪我に注意する、踊りの内容をしっかり理解する、など。面白いのは、舞台はすべるので気をつける、と言う点。何故ステージが滑るのかと不思議に思って聞いてみると、「とにかくハラウ・オ・ケクヒが本大会の中で一番最初に舞台を使う演目なのでステージはほぼ無傷。練習に使用されていても限度があるので舞台の表面はとてもスムーズ」なのだとか。だから足場が流れないように気をつけなければいけないのだそうです。なるほど経験者にしか分からない注意事項です。
さあ、ここで最後にとっておき(?)雑学情報。今年、2008年のハワイアン航空社が無料配布したカレンダーをお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?もしそのカレンダーをご覧になることがありましたら、カレンダー左側の上から3番目の写真の女性にご注目あれ。こちらミョンジャがイプヘケ(瓢箪で作られたハワイの伝統的楽器)を叩きパフォーマンスをしている写真なんで~す!このフラをテーマにしたカレンダーがご希望の方がいらしたら直接ハワイアン航空へお問い合わせくださいませ(既に完売かもしれませんが)!
それではこれからも大いなる飛躍をするであろう素晴らしいフラ・ダンサー、ミョンジャに乞うご期待!応援お願いいたしま~す♪
ミョンジャからのお薦め情報:
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ミョンジャの踊る姿が観れる!ハラウ・オ・ケクヒの日本公演の情報:
6月21日(土曜日)よこすか芸術劇場 17:00開場18:00開演
6月22日(日曜日)新宿厚生年金会館 15:00開場16:00開演
「Aiha`a!(アイハア!)」に関する詳しいお問い合わせはキョードー東京までどうぞ!
URL: http://www.kyodotokyo.com/kekuhi/ -
フラの練習等で体が疲れたときにお勧めの飲み物:
ハワイ島ヒロ、ダウンタウンにある自然食料品屋さん、アバンダント・ライフ(Abundant Life)のオーナーはミョンジャのフラ・シスター(彼女も今回の日本公演に一緒に来日します)。その彼女が以前作ってくれた新鮮なノニから作られたピューレをタヒチ産のライムジュース(ライムエード)で割って飲むと一気に疲れが摂れるのだとか!ピューレは店内奥左側にある冷蔵庫の棚にあります。見つからない場合は店員さんに確認してくださいね。タヒチ産ライムエードもピューレのすぐ近くに陳列されています。ピューレとジュースの割合は独自の目分量で割ってください、とのことです(ミョンジャは大匙2杯ほどのピューレをコップに入れてジュースで割るそうです。ジュースに混ざるのでノニの苦味は然程気にならないとか・・・)
アバンダント・ライフ(Abundant Life)
住所:292 Kamehameha Ave., Hilo, HI. 96720
電話番号:808-935-7411
カフェの営業時間:8:30~17:00 (月、火、木、金)
7:00~17:00 (水、土)
10:00~16:00 (日)
ノニ・ピューレ(入荷不定期の為要確認)$11.99
タヒーシャン・ライムエード:$2.09(小)$3.75(大) -
ヒロのダウンタウンにある美味しいお弁当屋さん:
プカプカ・キッチン(PukaPuka Kitchen)は座って食べれるカジュアル・レストランでもあるのですが、ミョンジャはこちらのテイクアウトできるお弁当が大のお気に入りだとか。値段も手頃で$4.50から$6.50位でピクニック等に持っていくのにも最適。
プカプカ・キッチン(PukaPuka Kitchen)
住所:270 Kamehameha Ave. Hilo, HI. 96720
電話番号:808-933-2121
営業時間:11:00~14:30 (月曜定休) -
メリモ期間はレフアのお花見シーズン:
3月中旬から4月中旬までのほぼ一ヶ月間(ちょうどメリー・モナーク・フェスティバルの時期)はさまざまな色に咲く、満開のレフアを見る絶好の季節なのだそうです。特にヒロのダウンタウンから近いイミロア天文学センター(‘Imiloa Astronomy Center)には赤色、黄色、そしてサーモン・オレンジ色の三色のレフアが一気に見れるそうなのでお勧めだそうです。ぜひイミロアの庭園を訪問してみてください!
イミロア天文学センター(‘Imiloa Astronomy Center)
住所:600 `Imiloa Place, Hilo, HI. 96720
電話番号:808-969-9700
営業時間:9:00~16:00 (Café 10:30 ~ 15:00)