ハワイ島ヒロからのアロハ便り
第12回 2008年8月21日号
ハワイ島ヒロよりアロ~ハ、そして残暑お見舞い申し上げま~す!今年の夏も日本列島は例年に漏れず暑い日々が続いているようですね。
ヒロも暑いのですが、そこは適度な貿易風が吹くハワイ。お陰でなんとか過ごしております。
ヒロというと、のんびりしている、というイメージが強いと思います。のんびりというと、ゆっくり、スローライフ、そして年老いた…な~んてことを連想してしまいます。そんなおっとりとした雰囲気満載のヒロですが、いやいや、こんなリラックス・モードのこの町にも、実は若者の最先端ファッションの発信地があるんですよ!
今回はクールでホット、そんな若者のリーダー的存在であり若き実業家であるクハオ・ゼーン氏をご紹介しましょう!
生粋のヒロっ子、クハオ・ゼーン!

自分のお店の前に立つクハオは嬉しそう★
現在24歳のクハオは、ヒロ生まれのヒロ育ち。ヒロ近郊のケアウカハというハワイアン移住区域である土地で、ハワイ文化と海や大自然に囲まれのびのびと育ちました。幼い頃は絵を描いたりレゴを使って物を組み立てたりすることが大好きだったというクハオは、ヒロ、特にケアウカハではかなり有名な一族の一員なのです。母親は本ウェブサイトの「クム・フラ特集インタビュー」でも冒頭を飾ったハラウ・オ・ケクヒのクム・フラ、ナラニ・カナカオレ。そして父親は、ハワイ島を代表するテキスタイル・デザイナー兼「シグ・ゼーン・デザインズ」ショップ・オーナーであるシグ・ゼーン。クリエイティブな環境が当たり前な家庭で育ったことが、やはり現在のクハオを形成する多大なる要因であったことは間違いないでしょう。
そしてやはり「蛙の子は蛙」なんですね!お父さんもお母さんもとってもオシャレな人たちなので、当然、子供の頃からファッションには興味を持っていたようです。「学校が始まる季節になるとヒロには『ものが無い』からオアフ島に行って新学期用の洋服を買っていた」というから驚きです!この「ものが無い」というヒロの現状は確かにヒロの住民として理解できるようなできないような…。ヒロは一応ホノルルの次に大きい都市なのでまったく物資がない訳ではありません。が、要するに「オシャレ」、そして「トレンディー」、なものがあるかどうかというと、ちょっと難しいかもしれませんね。確かに大手デパートや有名ブランドのお店はあるものの、それは一般的な嗜好に合わせた商品の取り合わせなので、最先端を目指す若者、そしてメインストリームからは違う独自のルックスを目指す若者にはヒロのファッションレベルでは物足りない品揃えなのかもしれません。
「ザカトラリー」の誕生秘話!

2年前のオープニング・パーティにて両親と

開店記念の日はクハオのお誕生日
そんな「ものが無い」ヒロに自身が培ってきたファッション及びデザインセンスを繰り広げようという理想を掲げて2006年12月29日(因みにこの日はクハオのお誕生日です!)にオープンさせたのが、「ザカトラリー」。「猫の額」位しかない店舗面積(失礼!)ですが、かなり尖がったセンスが光る品揃え。もちろんクハオ自身が惚れ込んで集めた商品ばかりです。その中にはもちろん独自のオリジナル・デザイン・ブランド、「Ethnic Creative(エスニック・クリエイティブ)」とクハオのセレクト・ショップのオリジナル・ブランド、「TheCutlery(ザカトラリー)」も含まれており、まさにここ、ハワイ島ヒロでしか手に入らないグッズを展開しています。
クハオは地元ヒロ・ハイ・スクールを卒業後、ロサンジェルスで二年間デザインの勉強をする為に初めて長期間ハワイを離れました。ロスという本当の意味での大都会で、あらゆる刺激を受けながらグラフィック・デザイナーになるべく勉学に励みました。そして優秀な成績を収め卒業をした後、故郷であるハワイ島ヒロに戻ってきたのです。 二年間ロスで蓄えたクリエイティブなエネルギーは、父の営む会社でグラフィック・デザイナーとして仕事をすることで、アウトプットを見つけることができました。ただし、自分が刺激を受けられる場がないことから、けっこう落ち込んだとか!ならば自分でその刺激剤になるものや場所を作り上げようということで、自分自身が最先端のファッションを発信するクリエーターになる、ということを構想します。

若者のファッションの発信源がここ、ザカトラリー!
ちょうどクハオと同世代で、やはりヒロ在住のクリエイティブなグループと連携し、自分のアートコンセプトを盛り込んだイベントなどを主催。その後、自身のブランド「エスニック・クリエイティブ」を単独で定着させていきました。 そんな矢先に小さいけれどダウンタウンにある物件が浮上。急遽ゲットした店舗スペースには、そのまま先代であった刃物屋=カトラリー、の屋号を受け継ぎ「ザカトラリー」と命名。それ以来、ピッカピカの刃物のように研ぎ澄まされたファッション・センスを提供し続けているのです!
そもそもヒロにはものが無い、という現実と向き合わなければならなかったクハオですが、ものが無い現実は逆説的に言えば、無いものを提供すればその状況は変えられる、ということに気付き、ものを提供するというアイディアを現実化して、お店を出すに至ったわけです。それは「ヒロでもできる!」、というビジネスの前例を地元の若者達の為に作り、また地域社会に貢献できる良い模範になれれば嬉しい、というクハオの気持ちの表れでもあるのです。

今が旬、お勧めの帽子です!

帽子の内側のライニングにご注目、
ということです!
彼の「エスニック・クリエイティブ」ブランドは特に自己の文化的経験を反映させたり、歴史的な出来事を取り入れたり、どちらかと言うと自身のアート・コンセプトを表現する為のブランド。方や「ザカトラリー」はどちらかと言うとよりブランド志向なコンセプトで、お店の存在を表現するブランドなのだそう。 クハオのそのしっかりと植えつけられたコンセプトの背景にあるのは、やはりゆるぎないハワイ文化への敬愛、尊厳の気持ちでしょう。幼少の頃から母の率いるハラウで教えられている様々な伝統的なハワイ文化にまつわる事柄を、若者の感受性で現代と伝統をミックスさせた感覚で表現する。これはクハオの世代であるからこそできることなんだ、ということを彼は潜在的に理解しているのでしょう。'70年代に起きたハワイ文化へのルネッサンス。これを期にそれまでは永遠に失われかけていたハワイの文化が生き返りました。ハワイ文化の素晴らしさを肩の力を入れ過ぎずに自由に表現できる世代の代表格として、クハオにはがんばってもらいたいですね~♪ クハオいわく、「フラを習っているお陰で鍛錬することを学んだし、ハラウとのツアーで世界のいろいろな文化と触れ、自分の視野を広げる機会が得られたよ。父からはデザインに関すること以外にも様々なことを真近で学ぶことができた。これが今の自分のビジネスの基本的な姿勢を作るのに役立ってきたね。だから二人にはものすごい感謝しているよ。」なかなかしっかりしたモンですね。
チェッキアウト!「ザカトラリー」
今年でもうすぐオープニングから二年を迎えようとしているザカトラリー。最近のお客様の反応はどうなのでしょうか? 「船が沈まないように走行するのと同じで、なんとか沈没は免れているよ!」と茶目っ気たっぷり現在の経営状況を教えてくれたクハオ。なかなかがんばっているようですね!

棚に飾られた招き猫に
千客万来の願いが?!

商品は主にメンズの
カジュアルウェア
定着した顧客層は主に十代後半から三十代位までの年齢層。商品は主にメンズで、ハワイ島以外にもオアフ島、マウイ島からのインディーズ・デザイナーの商品を仕入れているそうです。
それ以外にはニューヨークやカリフォルニアのヒップホップ系のブランドなど、どれも注目株!のブランドが揃っています。また若者に大人気なGパンやサングラスなど、その都度一番旬と思われるアイテムを揃えています。今後はレディーズの商品にももっと力を入れていきたい、ということなので個人的にはこれから先に多いに期待したいところですね!
都会と違って値段設定もトレンディーなアイテムにしては良心的な手の届きやすい価格。Tシャツは$20~50.00、Gパンは$100~120.00と、どれもお手頃価格です。

店長のナイス・ガイ、カイ君です♪
クハオのブランド・パワーというのは、やはり他では手に入らないオリジナリティーのある商品がうり。なのでやはりリピーターが多いのだそう。一度味を占めると次に期待したくなる、そんな魅力があるからでしょう。
普段はカイ君という若者が店長としてがんばっています。クハオももちろん、こまめにお店に顔を出しチェックしていますので、見かけたら「アロハウィンズで観たよ~!」と声を掛けてあげてくださいね♪場所はファーマーズ・マーケットの直ぐ近く、市場から歩いて1ブロック山側の交差点近辺ですので、ヒロのダウンタウン散策のついでに是非お立ち寄り下さいませ~!
クハオのお薦め!要チェックリスト:
-
TheCutlery
*上記文面以外にお店で取り揃えているブランドは:
住所:141 Mamo St., Hilo, HI. 96720
ハワイ島→bayvi, eseeo
マウイ島→Chunk and Ape
オアフ島→Kicks/HI, Bittersweet
カリフォルニア→Hundreds, Black Scale, Rogue Status, Sabe
ニューヨーク→3Sixteen, Mighty Healthy
電話番号:808-935-7077
営業時間:11:00 ~ 18:00(月~金)
ウェブサイト:www.upintheculery.com Sig Zane Designs
父シグ・ゼーンがデザインしたプリントを息子クハオがグラフィック化している
住所:122 Kamehameha Ave., Hilo, HI. 96720
アロハ・シャツやアイランド・スタイルのドレスが満載です!
電話番号:808-935-7077
営業時間:9:30 ~ 17:00 (月~金)、9:00~16:00(土)
ウェブサイト:www.sigzane.comEmerald Orchid
毎週金曜日は「ヒップホップ・オン・ザ・ロック」ナイトが開催されているそうです!
住所:168A Keawe St.,Hilo, HI. 96720
電話番号:808-961-5400
営業時間:11:00 ~ 26:00 (月~金)
Hilo Bay Cafe
ここの「ブルー・ベイ・バーガー」が超お勧めなのだそうです!
住所:Waiakea Center
電話番号:808-935-4939
営業時間:11:00 ~ 21:00(月~金)、 17:00 ~ 21:00(日)
地図はこちらから:www.frommers.com/destinations/destinationmap.cfm?destID=8
