ハワイ島ヒロからのアロハ便り
- 第19回 ホノカア・ボーイの舞台となった町 オールドタウン、ホノカアを訪問!(2009年02月24日)
- 第18回 シグ・ゼーン・デザインズ ファッション・ショー(2009年01月20日)
- 第17回 ヒロのB級グルメ・レポート第二弾!(2008年12月05日)
- 第16回 第3回モク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フェスティバル(2008年11月20日)
- 第15回 ヒロの歴史的な劇場、パレス・シアターへようこそ!(2008年10月15日)
- 第14回 ヒロのB級グルメ・レポート第一弾!(2008年10月01日)
- 第13回 ヒロでがんばる地元若手ミュージシャン!!(2008年09月09日)
- 第12回 ヒロの若者が集う人気SHOP!(2008年08月21日)
- 第11回 夏休みだ!ハワイ島ヒロで家族と一緒に遊ぼう特集!(2008年07月25日)
- 第10回 KTAでロコがお勧め商品をご紹介します!(2008年07月18日)
- 第9回 ヒロのローカル・スーパーマーケットKTA(2008年07月01日)
- 第8回 メイド・イン・ヒロ!Hawaiian Ti Shirt 手染め工場訪問インタビュー(2008年06月16日)
- 第7回 超キュートなロコ・フラ・ガール・インタビューブランディー・セリカク(2008年05月06日)
- 第6回 ハラウ・オ・ケクヒのダンサー ミョンジャ・ファー(2008年04月16日)
- 第4,5回 ビールスペシャル!ヒロの地ビール、メハナ・ビール工場訪問(2008年04月01日)
- 第3回 ヒロ・チャイニーズ・ニューイヤー・フェスティバル・実況レポート!(2008年02月28日)
- 第2回 ヒロの「ダウンタウン新店舗情報!」(2008年02月05日)
- 第1回 ヒロのファーマーズ・マーケット(2008年01月15日)
第20回 2009年9月15日号
ハワイ島ヒロからアローハ!
今回のアロハ便りは、私が個人的にボランティア・コーディネーターとして、2年間温めてきたプロジェクトをご紹介させていただきます。
先日その地道(?!)な準備期間を経て、9月4&5日の両日に、イミロア天文学センターにて、プラネタリウム・コンサートを無事に実現させることができました。
このユニークで、ハワイと日本にとっても初の試みである、音楽と星を通じての文化交流を、直接関わってきた者の目を通してレポート致します!どうぞご拝読くださいませ☆
ハワイでの音楽と星のコンサートは友情がきっかけ!
そもそもこのコンサートは、「日本の葛飾区郷土と天文の博物館」にて3年前から開催されている、夏の恒例人気コンサート「Mele Hoku Nani(メレ・ホークー・ナニ)」の企画原案者であり、ミュージシャンとしても活躍している石川優美&PonoLani夫妻との会話から始まりました。
石川優美&PonoLaniはスラック・キー・ギター・デュオとして日本で活躍しているユニットです。彼等のスラック・キー・ギターの師匠である、山内雄喜氏が私達の共通の知人ということがきっかけとなり、お友達になりました。
優美さんご夫妻はNHKの「おかあさんといっしょ」にも楽曲(「フ~ララホアロハラ~」)を提供されるなど、幅広い音楽活動を展開されています。彼等の魅力は優美さんの名前の様に優しくて美しいヴォーカル&ギター、そして旦那様の奏でる、これまた優しく美しいスラック・キー・ギター…です。こればかりは言葉ではなく、耳で聞いて体感していただくしかないのですが、とても心温まるハワイアン・ミュージック・ユニットなのです。
そんな彼等が2007年にヒロに遊びにいらした際に、最近東京のプラネタリウムでハワイの星空と合わせて、ハワイアン・ミュージックを生演奏で提供するという趣旨のコンサートをやっている、という話をしてくれました。
それでその時、「そんなコンサートを本場のハワイでもやったら素敵だな~!」と思ったわけです。ちょうどヒロにハワイ大学の管轄として、「イミロア天文学センター」という本格的なプラネタリウムを併せ持つ施設がオープンしたばかりだったので、タイミングも抜群じゃない、とも思ったのでした。
イミロアには仕事上での知り合いがいたので、「今度興味があるかどうか話をしてみるから、日本に帰ったら資料を送ってね♪」、という事でプラネタリウム・コンサートに関する初の会話、そして無意識のうちに実現へ向けて、始めの一歩が取り交わされたのでした。
最初の一歩から実現へ向けて
それから数週間後、コンサートのライブ音源とプログラム等の資料が石川優美さんから届き、改めてこのコンサート企画がユニークで素晴らしい内容であることを認識し、決意を新たに、新企画の提案ということでイミロアにアポを取りました。
もちろん、資料は全て日本語ですから、それらを英訳し準備を整えて、イミロアのマーケティングとPR担当マネージャーである、グロリア・チャン・フーさんに会いに行きました。その最初のミーティングの時、イミロアのプラネタリウム・ディレクターのショーン・ラッチ氏も同席し、その際、実は葛飾区の学芸員でありプラネタリウム担当の新井達之氏とはインターナショナル・プラネタリウム・ソサエティー(IPS)のメンバー同士、ということもあり間接的にも面識がある、ということが確認できました。
更に、両プラネタリウムが導入しているシステムが全く同じである、と言うことも確認でき、「これは先行きいいな~!」と感じました。技術的なことは全く詳しくありませんが、ソフト(人間)もハード(機械)も互換性がある、というのはとにかく物事を進める上で最も大切なことであり、特に日本とハワイという距離や異文化間のコミュニケーションを考えても、当然ですが、共通事項が少しでもあった方が物事をスムーズに進められるだろう、と直感的に思ったのです。
そのような初段階の打ち合わせを通過し、遂に日本で行われているプラネタリウム・コンサートをイミロアでもやりましょう、ということになりました。
そしてその後、これをきっかけに、「葛飾区郷土と天文の博物館」と「ハワイ・イミロア天文学センター」の両博物館との間で、正式に技術交流を取り交わし、コンサートを行うという書簡が交換され、いよいよゴールへ向かって稼動し始めました!
私はとにかく言いだしっぺ、ということもあり、ボランティアのコーディネーターと言う立場で、この企画に関わっていくことになりました。
文化交流の内容とは
そんなこんなで2年という歳月をかけ完成したこのプロジェクトの中心にあるのは、なんといっても文化交流です。その交流の中で、様々な機関が協力をしてくださったのは本当に嬉しいことでした。
先ず、日本が誇る世界最大の鏡を使った天体望遠鏡、すばる望遠鏡が撮った特殊データを、国立天文台ハワイ観測所の協力・提供の下、プラネタリウムの映像として取り込むことが可能となりました。これは当然ですが、外部には理由が無い限り発表されることがないので、とっても貴重なデータが見れるレアな特典です。
更には、著書「なぜめい王星は惑星じゃないの?」を書かれた理学博士の布施哲治氏によるレクチャーもプログラムの一部に取り入れて下さり、宇宙に関する知識や専門分野の研究内容を解りやすくプレゼンテーションされ、とても大好評でした。
イミロア側からは、ホクレア号の航海技術者として乗船したメンバー、カレパ・バイバイヤン氏直々による、ハワイの伝統的航海術であるハワイアン・スターナビゲーションの貴重なレクチャーが提供されました。ハワイの星座と一般に知られている西洋の星座を比較しながらの説明はとても興味深く、星空だけを目安にし広い太平洋を行き来していたポリネシア、そしてハワイの人々の天文の知識に改めて驚かされました。
そしてなんと言っても、日本からボランティアとして参加された、プラネタリウムの学芸員及びプログラマーである新井氏、そしてスラック・キー・ギターの演奏者である石川優美&PonoLani夫妻、この三人が休暇と言う形で、ハワイ島までいらしてくださったことは、この企画の最も大きな文化交流の基盤であったと思います。
もちろんこのコンサートは彼等なしには実現されないのですが、その心意気が反映され、イミロア側もがんばるぞ~、といった意志が感じられました。
演奏は燻し銀
当然ながらプログラムの内容には、日本の文化をハワイの人々に知ってもらう為の演出も組み込まれていました。石川夫妻の選曲で、日本の美しい唱歌「浜辺の歌」が日本語とハワイ語で演奏され、それに併せてこれまた美しい日本の四季の映像と共に、日本の星座が映し出される、という演出。そして、このコンサートの為に「あの島へ~To the Island」そして「もしも君が強く願うなら」と言うオリジナル・ソングも提供されました。
今回のように星座による比較文化を目の当たりにすると、世界の古い文化圏には固有の星座名がそれぞれの風習と歴史に合わせた呼び名で存在する、けれどみんな同じ星空、そして星座を見上げているんだということが、素直に理解できました。日本人としても大変興味深い内容を、新井さんの解り易い解説と石川夫妻のスラック・キー・ミュージックを通じ、エンジョイできたことは、とっても勉強になりました☆
音楽の面でも、地元ベテラン・ミュージシャンであるドワイト・トクモト氏が友情出演をし、音楽面の交流としても素晴らしいサポートを提供して下さいました。ベテランにしか出せないラップ・スティール・ギター独特のやさしい音色で、スラック・キーの生演奏をさりげなくサポート、より一層パフォーマンスを特別なものにしてくれました。
ドワイト氏は、石川優美さんのハワイ語の先生であるマウイ島、ケリイ・タウア氏のお友達、そして偶然にもイミロア側で中心となって一緒に企画を盛り上げてくれた、グロリアさんの高校の同級生でもあったことからも、今回の友情出演に快諾してくださったのです。ラッキーなめぐり合わせに又も感謝♪
更に、今回のコンサートを成功させるのに「縁の下の力持ち」となり、音響システムを一部提供してくださった、リッチャード・ピギー・カレオハノ氏の協力も見逃せません。
彼はヒロでは一流のPA会社のオーナーで、自身もミュージシャンとして活躍されている、知る人ぞ知る伝説の人。
毎年行われるメリー・モナーク・フェスティバルの音響を担当しているのも彼ですが、なんと今回演奏された「カレオハノ」という有名な曲、実はマカハ・サンズのルイス・ムーン・カウアカヒ氏が、友人であるピギーさんに捧げ、作詞作曲した曲だったのです!
そんな秘話をなにげに教えてくれた友人であるドワイトさんに感謝。私の知り合いの旦那様だったので、気軽に連絡をしてお仕事の依頼をしたのですが、助っ人として大いに協力して下さいました。ピギーさん無くしては音楽のコンサートとしては成り立たなかった…。歌詞に描かれているように、本当にビッグなハートに更に感謝、なのでした♪
いよいよ本番を迎えて
金曜日の初日には、ハワイ島の郡長であるビリー・ケノイ氏も駆けつけ、祝辞のご挨拶を頂きました。日本とハワイとの文化交流をサポートしてくださる、と言う心強いメッセージに一同感激。
初日には特別オープニング・ゲストとして、地元高校生のクリス・フチガミ君という、天才ウクレレ少年が素晴らしい演奏をしてくれました♪
お母様は日本の方で、キーボードで息子さんの伴奏をされる、というユニークなセットに、全員拍手喝采。今後が超楽しみなアーチストの登場ですね!
さて、今回の試みのユニークな点は、一つに日本語と英語の両方の原語でコンサートが2回に分けて提供されたことで、これはもちろん日本のプラネタリウム・コンサートが基盤になっていることと、ヒロが日本文化に深く縁があり、ユニークなロケーションである、ということも深く関わりがあったのだと思います。
こちらもまさに、両プラネタリウムの交流がなければ成立しなかった演出ですし、ユニークな博物館同士のチームワークができたと思います。 そして一時間半の音楽と星空のプラネタリウム・ショーには、地元の皆様はもちろん、なんと、わざわざ日本から見に来られたお客様もいらして、本当に多くの方々にエンジョイして頂けたという、手応えがありました。
あるお客様からも、「是非恒例のイベントとしてやって欲しい!」との感想も頂きました。
実はこれから、今回のプラネタリウム・ショーの録画バージョンを作成し、両博物館にて常時上映できるプログラムにする、という予定があります。今回お見逃し(!?)になった皆様は是非、常設プログラム・バージョンをお楽しみに。
そんなことから、これからも音楽と星を通じた文化交流を続けて行きたい、と決意新たに思うのであります!ご協力いただきました皆様、本当にお疲れ様でした&有難うございました~♪☆
これからもどうぞよろしく、そして次回をお楽しみに♪
関連情報
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イミロア天文学センター/’Imiloa Astronomy Center of Hawai’i
住所:600 ‘Imiloa Place, Hilo, HI. 96720
電話:808-969-9700
開館時間:9:00~16:00(火~日)
定休日:月曜日
ウェブサイト:http://www.imiloahawaii.org -
葛飾区郷土と天文の博物館/Katsushika City Museum
住所:〒125-0063 東京都葛飾区白鳥3-25-1
電話:03-3838-1101
開館時間: 9:00~17:00(火~木)、9:00~21:00(金&土)、9:00~17:00(日&祝日)
定休日:月曜日
ウェブサイト:http://www.city.katsushika.lg.jp/museum -
すばる望遠鏡国立天文台ハワイ観測所/
住所:650 North A’ohoku Place, Hilo, HI. 96720
Subaru Telescope National Astronomical Observatory of Japan
電話:808-934-5922
ウェブサイト:http://www.naoj.org/j_index.html
布施博士ホームページ:http://www.naoj.org/staff/tetsu/Pluto/index.html -
RKオーディオ/RKAudio
PA会社社長:ピギー・カレオハノ
住所:110 Lyman Ave.Hilo, HI 96720
電話:808- 937-3739 -
石川優美&PonoLani/Yumi Ishikawa&PonoLani
ホームページ:http://www.geocities.jp/yumi_alohasisters -
クリス・フチガミ/Kris Fuchigami
ホームページ:http://krisfuchigami.com -
ハワイイ・ヘラルド・トリビューン/Hawaii Tribune-Herald (地元新聞社)
住所:355 Kinoole St., Hilo, HI. 96720
ホームページ:http://www.hawaiitribune-herald.com
コンサートの掲載記事(2009年8月28日付):
http://www.hawaiitribune-herald.com/articles/2009/08/28/features/features06.txt
