音楽特集インタビュー第9回 マーク・ヤマナカ1980年オアフ島ホノルルに生まれる。両親の実家であるハワイ島ヒロにその後引っ越し、ヒロにて育つ。 |
ハワイアン・ミュージック・ファンの皆様、アロ~ハ!
今回のインタビューは、先日行われた第34回ナ・ホク・ハノハノ賞にてデビュー・アルバムが七部門にノミネートされ、その内の四部門で受賞を決めるというすばらしい成績を収めた、我らがハワイ島ヒロ出身&在住のマーク・ヤマナカさん。
今をときめく人気ミュージシャンとのインタビューをどうぞお楽しみください♪
- Reiko:
- 今日はナ・ホク・ハノハノ賞の授賞式前でお忙しいのにも関わらず、お時間を作っていただきありがとうございます。
それではまず最初に生い立ちからお話を聞かせてください。 - Mark:
-
こちらこそインタビューの依頼をしてくれてありがとう。僕はホノルル生まれだけど、四歳の頃、ハワイ島出身の両親が祖父母の近くに居たいからということで、故郷に戻ることになり、ホノルルからヒロに引っ越したんだ。
とっても気が優しい好青年そのもののマーク
両親が大の音楽好きだったので、小さいころから地元のハワイアン・ミュージックをよく聴いて育った。その幼い頃、毎日の様に聞いていた音楽が、自分の音楽的形成にかなり影響を与えたと思うな。
ヒロ・インター(中学校)に入学した頃から、ケアウカハに住むハワイアンの同級生達と何か学びたいという思いから、ウクレレを弾き始めたんだ。そしてヒロ・ハイスクール(高校)に入学してからはギターも弾くようになった。いつも何か音楽を学びたいという気持ちでいっぱいだったよ。それでウクレレとギターに出会ってからは、もう音楽一辺倒で時間があれば音楽に接していたよ。だから学校の勉強は当然おざなりさ。(笑)
- Reiko:
- ギターやウクレレは先生に付いて勉強したんですか?
- Mark:
-
すべてハワイアン・スタイル、つまり独学で見て学ぶ、というスタイルさ。
受賞式ではクーパオアとも共演した
歌う方は、よく教会で歌っていたから、まあまあ自分でもある程度は歌えるなと思っていた。友達と当時の人気バンドだった「カペナ」とか「カウー・クレーター・ボーイズ」等の歌を聴いて、物真似をして歌っていたよ。(笑)
そしてデニス・パヴァオ等のフォルセット・スタイルの歌い方も真似していたな。
- Reiko:
- ではマークさんはウクレレやギター演奏を学んだ方法と同じで、独学でその美声の発声法を学んだんですか?
- Mark:
- ということになるかな。たくさんの音楽を聴きながら、それらのスタイルを参考に真似して、勉強していったんだ。
- Reiko:
- すごいですね~。本当に天使の歌声の様に美しい声ですものね。
- Mark:
- ありがとう。ハワイの文化に対してちゃんとリスペクトができているかどうか、いつもそれを念頭に置いて歌ったり、演奏したりしているよ。
- Reiko:
- ハワイ語は勉強したんですか?
- Mark:
- ああ、高校生の時に一年間ハワイ語のクラスを受け、そして大学でも一年間ハワイ語の勉強をしたよ。でもしゃべれるまでには至らないので会話がわかる程度。僕は勉強が苦手なので(笑)!
- Reiko:
- でも今回のノミネートされた部門には、ハワイアン・ランゲージ・パフォーマンス(最優秀ハワイ語演奏)も入っていますよね!
- Mark:
-
そう、だからとてもうれしいし緊張しているよ!学校にいる頃はハワイ語で作曲したりということもあったけど、今は主に英語で作詞したものをハワイ語に訳してもらっているんだ。
最優秀楽曲賞を受賞し喜びを語るマーク
僕は日本人、フィリピン人、そして中国人の血を受け継いでいるので、ハワイアンではない。だからちゃんとハワイの言葉でハワイの音楽を演奏したい、という思いから一生懸命自分なりに勉強しているんだよ。ハワイアンが聞いても納得できるハワイアン・ミュージックでなければね。
- Reiko:
- でも私はマークさんは十分ハワイアン、と思いますけれど(笑)!
- Mark:
- ローカルの地元の文化が、自分の知っている唯一の文化だから、ハワイアンでなくてもハワイアンかな?と思うことはあるよ。
- Reiko:
- マークさんはナー・パラパライとも一緒に演奏をしていますよね。彼等とはどのようにして知り合ったんですか?
- Mark:
-
僕たちは実はかなり長い付き合いなんだ。ハイスクールに通っている頃から友達で、特にクアナは僕と年齢が近いことから、同時期に学校にいたこともあった。
イミロアで行われたライブではアンクル・ジョニーのハーラウとの共演
そして、その頃一緒に音楽を通じた交友があったので、クアナやケハウたちと音楽活動を色々とするようになっていったんだ。
それで彼等にアンクル・ジョニーを紹介され、彼等がアンクルのハーラウのバンド演奏を手伝ったりしていたことから、僕も一緒にバンドに入ったんだよ。アンクルのハーラウは1997年からやっているから、今年で14年目になるね。
- Reiko:
- ずいぶん長いお付き合いなんですね!私が初めてマークさんの演奏を聴いたのは、ナー・パラパライのバックで歌って演奏しているときでした。
- Mark:
- そうだね、アンクル・ジョニーにもナー・パラパライにも本当にお世話になっているよ。特にハーラウでのバンド経験があったおかげで、ミュージシャンとして成長することができたし、とにかく今の自分があるのも本当にアンクルのおかげだと思っているよ。
- Reiko:
- 今回のソロ活動以外にも、ご自分のバンドを結成したりはあったんですか?
- Mark:
-
やっていたね。タイムズ5というバンドでは、コンテンポラリー・ミュージック、そしてケアヴェ・トリオというバンドでも数年やっていた。
今年のメリモではカムエラのアウアナで伴奏した
自分がいつも聴いている音楽は、カントリー系やコンテンポラリー・ハワイアン等、結構幅広いジャンルの音楽を聴いているんで、そんな自分の音楽の趣味を反映させることができるバンドだったよ。
- Reiko:
- それでは今回の初ソロ・アルバム「レイ・プア・ケニケニ」についてお話ください。
- Mark:
-
自分のサウンド、というのを出したくて初のソロアルバムに挑戦してみたんだ。
親子三人シグ・ゼーンでばっちり決めた!
周りからは早い時期からソロ・デビューを、と期待されていたけれど、やはり、やるからにはインパクトのある作品に仕上げたかったので、様子を伺っていたんだ。
私生活で大変な時期があったこともあり、とにかく身辺整理をしてからでないと何もできない状態があった。
それでタイミング的にやっと去年の11月、リリースすることができたんだよ。曲作りは友人の作品や好きな曲をセレクトし、自身による作詞作曲は一曲だけ。それがソング・オブ・ザ・イヤー(最優秀楽曲賞)にノミネートされている「カレオオナーラニ」なんだ。
- Reiko:
- 素敵な曲ですよね♪この曲は特別な曲だと聴きましたが?
- Mark:
- そうなんだ。自分の娘に捧げた曲なんだけど、自分にはもう一人息子がいるので「僕に捧げた曲がないじゃない!」と言われたよ。(笑)
- Reiko:
- 息子さんはこの間メリー・モナークのロイヤル・コートで、ほら貝を吹く子供たちの内の一人でしたよね。
- Mark:
-
曲の題名なった愛娘のカレオオナーラニちゃんとああ、そうだよ。見ていてくれたんだね。
仲良しの息子さんと一緒に
- Reiko:
- アルバム・カバーも素敵ですよね。
- Mark:
- そう、あの写真は偶然撮れたんだけど、気に入ってもらえてうれしいよ。
- Reiko:
- それでは最後に日本の読者の皆様へメッセージをお願いいたします。
- Mark:
- まず最初に僕のことをサポートしてくださり、本当にありがとうございます。これからもがんばりますので、日本の皆様も大変なことがたくさんあると思いますが、どうぞがんばってください!
インタビュー後日談:
ナーホークー賞で最優秀新人賞を含め4冠達成!
今回のインタビュー、実はナ・ホク・ハノハノ賞の授賞式が開催される三日前に行われました♪なので、ノミネートされているだけで受賞できるかわからない、というちょっとドキドキハラハラな、微妙な精神状態のマークとの会話、ということになりました。
結果はもう皆様ご存知のとおり!同一アーティストによる同年の最多数受賞者ともなったマーク。同年受賞で三部門を制覇したのは、今までにウィリーKとケアリイ・ライシェルのデビュー作のみでしたが、今回その記録に並び、歴代では三人目という歴史に名前を刻むこととなりました。本当におめでとうございました!今後の輝かしい活躍を益々期待します♪
吉田 玲子
CD情報
| レイ・プア・ケニケニ (Lei Pua Kenkeni) |
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